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お知らせ
―子どもたちが“自分らしく生きる力”を育むために―
私たち「未来ワークFUKUMOTO」では、障がいや発達に特性のある中高生を対象に、日々さまざまな支援を行っています。
その中でも大切にしているのが、“社会性”を育てることです。
社会性とは、人と関わりながら社会の中で生きていくための力。
学校生活や将来の進路選び、さらには就労や自立生活においても、この力は欠かせません。
今回は、家庭・学校・支援機関がどう連携し、お子様の社会性を育むことができるのか、具体的な事例を交えてご紹介します。
“社会性”というと少し難しく感じるかもしれませんが、実は日常生活の中にたくさんの要素が含まれています。
たとえば…
これらはすべて社会性の一部です。
生まれたときから自然に身につくものではなく、日々の関わりや経験の中で少しずつ育まれていく力なのです。
発達障がいや知的障がいのあるお子様は、社会性の獲得に時間がかかることがあります。
このような特性があると、周囲とトラブルになったり、誤解されたりすることもあります。
ですが、それは「社会性がない」のではなく、「学び方が違う」「練習の機会が少なかった」だけなのです。
社会性は一朝一夕に身につくものではありません。
だからこそ、家庭・学校・支援機関がそれぞれの役割を果たしながら、連携してお子様の成長を支えていくことが大切です。
以下、それぞれの場面でできる支援を見てみましょう。
「安心感のあるコミュニケーション」
家庭はお子様にとって最も安心できる場所です。
その安心感が、外での社会的な関わりの土台になります。
日常の中で「人と関わるって、そんなに怖くないかも」と思えるようなやりとりが大切です。
「集団の中でルールと関係性を学ぶ」
学校では、クラスの仲間や先生との関わりの中で、社会性を実践的に学ぶことができます。
こうした経験の積み重ねが、社会性を育てる貴重な機会になります。
ただし、学校の環境や人数によっては配慮が必要なこともあるため、先生と連携をとることが重要です。
「練習の場」「振り返りの場」になる
私たちのような支援機関では、社会性を“練習”できるプログラムを日常的に取り入れています。
例えば…
学校や家庭で経験したことを、「未来ワークFUKUMOTO」で一緒に整理し、次に活かせるようにサポートしています。
家庭・学校・支援機関がうまく連携するためには、「情報共有」がとても大切です。
このように、場面によって見え方が大きく異なることがあります。
それぞれの立場から見えるお子様の姿を、丁寧に持ち寄ることで、より良い支援につながります。
また、社会性は短期間で育つものではないため、保護者の方も支援者も「焦らず、ねばり強く」関わることがポイントです。
ある中学生のAくんは、人前で話すことが苦手で、学校ではクラスに溶け込めずにいました。
最初は支援機関でも黙りがちでしたが、ある日グループ活動で「じゃんけん係」を任され、みんなの前でじゃんけんをする役目に挑戦しました。
最初は不安そうでしたが、できた後には自信がつき、「もう1回やってもいい?」と笑顔で言えたのです。
それからは少しずつ自己紹介や挨拶ができるようになり、今では学校でも委員会活動に参加しています。
このように、“できた”という小さな経験の積み重ねが、社会性を育む大きな力になります。
社会性とは、人と関わり、社会の中で“自分らしく生きる力”です。
発達に特性のあるお子様にとって、その力は時間をかけて育てていくもの。だからこそ、家庭・学校・支援機関がつながって支えることが何より大切です。
私たち「未来ワークFUKUMOTO」では、保護者の皆さまと協力しながら、お子様の社会性を少しずつ育んでいく支援を行っています。
「うちの子、友達とどう関わっていけるのかな…」と感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に、“その子らしい成長”を見守っていきましょう。
「進路の選び方だけじゃない!“進路準備”で育つ力とは?」
次回は、高校卒業や就労を見据えた「進路準備」に焦点を当ててお届けします。
実は、進路の話をするだけでなく、準備の過程そのものが“自立”の力を育てる大切な時間でもあるのです。
放課後等デイサービスでできる準備とは?保護者としてできるサポートとは?具体的にご紹介していきます。