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お知らせ

2025.05.12

お知らせ

家庭・学校・支援機関の連携で育つ“社会性”とは?

家庭・学校・支援機関の連携で育つ“社会性”とは?

―子どもたちが“自分らしく生きる力”を育むために―

私たち「未来ワークFUKUMOTO」では、障がいや発達に特性のある中高生を対象に、日々さまざまな支援を行っています。
その中でも大切にしているのが、“社会性”を育てることです。

社会性とは、人と関わりながら社会の中で生きていくための力。
学校生活や将来の進路選び、さらには就労や自立生活においても、この力は欠かせません。

今回は、家庭・学校・支援機関がどう連携し、お子様の社会性を育むことができるのか、具体的な事例を交えてご紹介します。


社会性とはなにか?

“社会性”というと少し難しく感じるかもしれませんが、実は日常生活の中にたくさんの要素が含まれています。

たとえば…

  • 人の話を最後まで聞く
  • 「ありがとう」「ごめんなさい」と気持ちを言葉にする
  • 相手の気持ちを考えて行動する
  • ルールや順番を守る
  • 困ったときに助けを求める など

これらはすべて社会性の一部です。
生まれたときから自然に身につくものではなく、日々の関わりや経験の中で少しずつ育まれていく力なのです。


発達に特性のある子どもと社会性

発達障がいや知的障がいのあるお子様は、社会性の獲得に時間がかかることがあります。

  • 人の気持ちを想像するのが難しい
  • 空気を読むのが苦手
  • 自分の思いを伝えるのに時間がかかる
  • 一度の失敗で強い不安を感じる
  • 集団活動にストレスを感じやすい

このような特性があると、周囲とトラブルになったり、誤解されたりすることもあります。
ですが、それは「社会性がない」のではなく、「学び方が違う」「練習の機会が少なかった」だけなのです。


社会性は“家庭・学校・支援機関”で育てる

社会性は一朝一夕に身につくものではありません。
だからこそ、家庭・学校・支援機関がそれぞれの役割を果たしながら、連携してお子様の成長を支えていくことが大切です。

以下、それぞれの場面でできる支援を見てみましょう。


●家庭でできること:

「安心感のあるコミュニケーション」

家庭はお子様にとって最も安心できる場所です。
その安心感が、外での社会的な関わりの土台になります。

  • 今日あったことをゆっくり聞く
  • 成功したことはしっかり褒める
  • 失敗しても「やり直せる」と伝える
  • 「こういうときはどうする?」と一緒に考える

日常の中で「人と関わるって、そんなに怖くないかも」と思えるようなやりとりが大切です。


●学校でできること:

「集団の中でルールと関係性を学ぶ」

学校では、クラスの仲間や先生との関わりの中で、社会性を実践的に学ぶことができます。

  • 授業中の発言ルールを守る
  • 当番活動で役割を担う
  • トラブル時に仲直りの方法を考える
  • 自分と違う考えの人と過ごす

こうした経験の積み重ねが、社会性を育てる貴重な機会になります。
ただし、学校の環境や人数によっては配慮が必要なこともあるため、先生と連携をとることが重要です。


●放課後等デイサービスでできること:

「練習の場」「振り返りの場」になる

私たちのような支援機関では、社会性を“練習”できるプログラムを日常的に取り入れています。
例えば…

  • ソーシャルスキルトレーニング(SST)
  • 役割を持って行動する集団活動
  • ペアやグループでの共同作業
  • ゲームやレクリエーションを通した関わり
  • 「あのときどうすればよかった?」の振り返り

学校や家庭で経験したことを、「未来ワークFUKUMOTO」で一緒に整理し、次に活かせるようにサポートしています。


連携のカギは「情報共有」と「ねばり強さ」

家庭・学校・支援機関がうまく連携するためには、「情報共有」がとても大切です。

  • 家では穏やかなのに、学校では不安が強い
  • 学校では落ち着いているけど、家で疲れて爆発する
  • 支援機関ではのびのびしているけど、家庭での悩みがある

このように、場面によって見え方が大きく異なることがあります。
それぞれの立場から見えるお子様の姿を、丁寧に持ち寄ることで、より良い支援につながります。

また、社会性は短期間で育つものではないため、保護者の方も支援者も「焦らず、ねばり強く」関わることがポイントです。


成功事例:「社会性がぐんと伸びたAくん」

ある中学生のAくんは、人前で話すことが苦手で、学校ではクラスに溶け込めずにいました。
最初は支援機関でも黙りがちでしたが、ある日グループ活動で「じゃんけん係」を任され、みんなの前でじゃんけんをする役目に挑戦しました。

最初は不安そうでしたが、できた後には自信がつき、「もう1回やってもいい?」と笑顔で言えたのです。
それからは少しずつ自己紹介や挨拶ができるようになり、今では学校でも委員会活動に参加しています。

このように、できた”という小さな経験の積み重ねが、社会性を育む大きな力になります。


まとめ

社会性とは、人と関わり、社会の中で“自分らしく生きる力”です。
発達に特性のあるお子様にとって、その力は時間をかけて育てていくもの。だからこそ、家庭・学校・支援機関がつながって支えることが何より大切です。

私たち「未来ワークFUKUMOTO」では、保護者の皆さまと協力しながら、お子様の社会性を少しずつ育んでいく支援を行っています。
「うちの子、友達とどう関わっていけるのかな…」と感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。

一緒に、“その子らしい成長”を見守っていきましょう。


次回予告

「進路の選び方だけじゃない!“進路準備”で育つ力とは?」

次回は、高校卒業や就労を見据えた「進路準備」に焦点を当ててお届けします。
実は、進路の話をするだけでなく、準備の過程そのものが“自立”の力を育てる大切な時間でもあるのです。
放課後等デイサービスでできる準備とは?保護者としてできるサポートとは?具体的にご紹介していきます。