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お知らせ
15歳からの選択肢
―義務教育終了後の進路と放課後等デイサービスの役割―
私たち「未来ワークFUKUMOTO」は、神奈川県小田原市で中学生・高校生のお子様を対象とした放課後等デイサービスを運営しています。
最近では、保護者の皆さまから「中学卒業後、うちの子にはどんな進路があるの?」「高校に進んだあとは、支援はどうなるの?」というご相談をいただくことが増えました。
今回は、義務教育を終えたあとに考えられる進路や、放課後等デイサービスが果たす役割について、わかりやすくご紹介します。
日本では、原則として中学校卒業(15歳)までが義務教育となっています。
その先の進路選択は、お子様の特性や希望、家庭の方針によってさまざまです。
以下は、15歳から選べる代表的な進路です。
高校進学はもっとも一般的な進路のひとつです。
特別支援学校の高等部や、通信制高校、単位制高校など、学び方に柔軟性のある学校も増えてきました。
支援が必要なお子様の場合、特別支援学級のある高校や、通級による支援が受けられる高校を選ぶケースもあります。
高校卒業資格とは異なりますが、専門的な分野(美容・調理・情報技術など)を学ぶ学校です。
障がいのあるお子様も受け入れている学校があり、最近では放課後等デイサービスの利用対象にもなりつつあります(※2024年の法改正による)。
本人の希望や家庭の事情によって、15歳で就労を選択することもあります。
この場合、職業訓練校や、就労移行支援・就労継続支援などの福祉サービスと連携することで、無理のない就労準備が可能です。
15歳は人生の大きな分岐点です。
しかし、お子様にとっては「将来を見据える」こと自体が難しい場合もあります。
特に、発達障がいや知的障がいのあるお子様にとっては、自分の得意・不得意を言葉で伝えるのも簡単ではありません。
そこで大切なのが、**日々の関わりを通じて見えてくる「その子らしさ」**です。
これらのヒントをもとに、進学・就労・訓練などの選択肢を一緒に考えることが大切です。
また、進路決定は「今すぐ決めなければいけない」ものではありません。
15歳からの時間をどう過ごすかが、将来の可能性を広げるカギになります。
これまでは、放課後等デイサービスの利用対象は「就学中の障がい児」に限られており、専修学校などに通う子どもは対象外でした。
しかし、2024年6月の児童福祉法改正により、市町村の判断で、専修学校・各種学校に通っているお子様も放デイの利用が可能になります。
つまり、義務教育が終わっても、条件を満たせば引き続き放課後等デイサービスを利用できるのです。
これにより、「支援がいきなり切れる」という心配が少なくなり、お子様も保護者の方も、安心して次のステップを選びやすくなります。
私たち「未来ワークFUKUMOTO」では、進路を見据えた支援にも力を入れています。
高校や専修学校に通っているお子様に対しては、次のような支援を行っています:
「うちの子にはどんな仕事が向いているの?」
「将来、ひとりで通勤できるのかな?」
そんな不安に寄り添いながら、無理のないペースで“できること”を増やしていきます。
進路に正解はありません。
大切なのは、お子様にとってのベストを一緒に探していくことです。
そのためには、保護者の方が情報を集め、「こんな道もあるんだ」と知っておくことが大きな力になります。
例えば…
こうした道のいずれも、「うちの子らしい」選択になる可能性があります。
進路選びは、不安も多く、親子で迷うことの連続です。
けれど、それは「その子の未来を大切に考えている証」だと、私たちは思います。
「学校には相談しづらい」
「家では本人と話が進まない」
そんな時こそ、ぜひ私たちにご相談ください。
放課後等デイサービスは、“いま”を支えると同時に、“その先”を見据える場所でもあります。
お子様の可能性を、地域のみんなで応援していきましょう。
義務教育が終わる15歳以降は、お子様にとっても保護者にとっても、大きな転機です。
進学・就労・訓練…。さまざまな選択肢の中から、自分に合った道を見つけていくことが求められます。
放課後等デイサービスは、その選択肢の橋渡し役として、お子様の成長と“できること”を増やす支援を続けています。
「迷ったときこそ、相談していい」
私たちは、そんな安心の場でありたいと願っています。
「家庭・学校・支援機関の連携で育つ“社会性”とは?」
次回は、お子様の成長に欠かせない“社会性”の力について、家庭・学校・支援機関がどう連携できるのかをお届けします。
実例を交えながら、放課後等デイサービスで取り組んでいる社会性トレーニングの内容もご紹介いたします。