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お知らせ

2025.05.02

お知らせ

15歳からの選択肢

15歳からの選択肢

―義務教育終了後の進路と放課後等デイサービスの役割―

私たち「未来ワークFUKUMOTO」は、神奈川県小田原市で中学生・高校生のお子様を対象とした放課後等デイサービスを運営しています。
最近では、保護者の皆さまから「中学卒業後、うちの子にはどんな進路があるの?」「高校に進んだあとは、支援はどうなるの?」というご相談をいただくことが増えました。

今回は、義務教育を終えたあとに考えられる進路や、放課後等デイサービスが果たす役割について、わかりやすくご紹介します。


義務教育終了後の“選択肢”とは?

日本では、原則として中学校卒業(15歳)までが義務教育となっています。
その先の進路選択は、お子様の特性や希望、家庭の方針によってさまざまです。

以下は、15歳から選べる代表的な進路です。

●高等学校(全日制・定時制・通信制)

高校進学はもっとも一般的な進路のひとつです。
特別支援学校の高等部や、通信制高校、単位制高校など、学び方に柔軟性のある学校も増えてきました。

支援が必要なお子様の場合、特別支援学級のある高校や、通級による支援が受けられる高校を選ぶケースもあります。

●専修学校・各種学校

高校卒業資格とは異なりますが、専門的な分野(美容・調理・情報技術など)を学ぶ学校です。
障がいのあるお子様も受け入れている学校があり、最近では放課後等デイサービスの利用対象にもなりつつあります(※2024年の法改正による)。

●就労・職業訓練

本人の希望や家庭の事情によって、15歳で就労を選択することもあります。
この場合、職業訓練校や、就労移行支援・就労継続支援などの福祉サービスと連携することで、無理のない就労準備が可能です。


「うちの子に合う進路」をどう選ぶ?

15歳は人生の大きな分岐点です。
しかし、お子様にとっては「将来を見据える」こと自体が難しい場合もあります。
特に、発達障がいや知的障がいのあるお子様にとっては、自分の得意・不得意を言葉で伝えるのも簡単ではありません。

そこで大切なのが、**日々の関わりを通じて見えてくる「その子らしさ」**です。

  • 集団行動が好き/苦手
  • 手を動かすことが得意/苦手
  • 興味関心の対象は何か
  • どんなときに落ち着いて過ごせるか

これらのヒントをもとに、進学・就労・訓練などの選択肢を一緒に考えることが大切です。
また、進路決定は「今すぐ決めなければいけない」ものではありません。
15歳からの時間をどう過ごすかが、将来の可能性を広げるカギになります。


放課後等デイサービスの“その後”も使える?

これまでは、放課後等デイサービスの利用対象は「就学中の障がい児」に限られており、専修学校などに通う子どもは対象外でした。

しかし、2024年6月の児童福祉法改正により、市町村の判断で、専修学校・各種学校に通っているお子様も放デイの利用が可能になります。

つまり、義務教育が終わっても、条件を満たせば引き続き放課後等デイサービスを利用できるのです。

これにより、「支援がいきなり切れる」という心配が少なくなり、お子様も保護者の方も、安心して次のステップを選びやすくなります。


放課後等デイサービスが担う“自立への橋渡し”

私たち「未来ワークFUKUMOTO」では、進路を見据えた支援にも力を入れています。

高校や専修学校に通っているお子様に対しては、次のような支援を行っています:

  • 将来像をイメージする活動(職業カード、ロールプレイなど)
  • 自己理解・他者理解のためのプログラム(ソーシャルスキルトレーニング)
  • 生活スキルのトレーニング(金銭管理、交通機関の使い方、身だしなみなど)
  • 保護者との個別面談・進路相談
  • 就労支援サービスとの連携(A型・B型・移行支援など)

「うちの子にはどんな仕事が向いているの?」
「将来、ひとりで通勤できるのかな?」
そんな不安に寄り添いながら、無理のないペースで“できること”を増やしていきます。


進路選びに大切なのは「選択肢を知ること」

進路に正解はありません。
大切なのは、お子様にとってのベストを一緒に探していくことです。

そのためには、保護者の方が情報を集め、「こんな道もあるんだ」と知っておくことが大きな力になります。

例えば…

  • 通信制高校で自分のペースで学ぶ
  • 就労支援を利用しながら社会経験を積む
  • 高校卒業後にB型事業所で働く
  • 障害者雇用を見据えて移行支援を利用する

こうした道のいずれも、「うちの子らしい」選択になる可能性があります。


私たち「未来ワークFUKUMOTO」の想い

進路選びは、不安も多く、親子で迷うことの連続です。
けれど、それは「その子の未来を大切に考えている証」だと、私たちは思います。

「学校には相談しづらい」
「家では本人と話が進まない」
そんな時こそ、ぜひ私たちにご相談ください。

放課後等デイサービスは、“いま”を支えると同時に、“その先”を見据える場所でもあります。
お子様の可能性を、地域のみんなで応援していきましょう。


まとめ

義務教育が終わる15歳以降は、お子様にとっても保護者にとっても、大きな転機です。
進学・就労・訓練…。さまざまな選択肢の中から、自分に合った道を見つけていくことが求められます。

放課後等デイサービスは、その選択肢の橋渡し役として、お子様の成長と“できること”を増やす支援を続けています。

「迷ったときこそ、相談していい」
私たちは、そんな安心の場でありたいと願っています。


次回予告

「家庭・学校・支援機関の連携で育つ“社会性”とは?」

次回は、お子様の成長に欠かせない“社会性”の力について、家庭・学校・支援機関がどう連携できるのかをお届けします。
実例を交えながら、放課後等デイサービスで取り組んでいる社会性トレーニングの内容もご紹介いたします。